コレクション: ロイヤル ブラックラ蒸溜所

Royal Brackla蒸溜所は、スコットランドのハイランド北部、Nairn近郊のCawdor Estateに位置する歴史あるシングルモルトウイスキー蒸溜所です。1812年にキャプテン・ウィリアム・フレイザー英軍大尉が創業し、スコットランドで最も古いライセンス蒸溜所の一つとして知られます。

フレイザー大尉はインド駐在後の引退後に故郷で蒸留を開始し、1833年にウィリアム4世国王からウイスキーとして初めてロイヤルワラントを授与され、「Royal」の称号と「The King's Own Whisky」の異名を得ました。1838年にはヴィクトリア女王からも再授与されています。19世紀末から20世紀にかけて複数回の売却・閉鎖を経験し、第二次世界大戦中はパイロット訓練所として使用されました。

1964-66年に大改修で蒸留器を4基(初留2基・再留2基、すべてストレートネック型)に増設し、1991年に本格再開。現在はBacardi社所有で、スペイン産ファーストフィル・シェリー樽を多用したリッチなスタイルが特徴です。仕込み水はCawdor川や地元泉源を使用。